今年も読んでよかった本を私の気力が続く限り、ばんばん紹介していきます。小説が中心ですがそれ以外もある。
・『死者の代弁者』オースン・スコット・カード
『エンダーのゲーム』の続編なのですが、私はこのことを知らないまま読み始めました。そんな人いる?大丈夫? 幸い『エンダーのゲーム』が既読だったので結果オーライなんですが、途中でエンダーの名前が出てきたときに、そっか作者一緒だから名前出てくるんだぁ~とか思っていたアホなのか?
冒頭を読む限り続編とはまったくわからない内容で度肝を抜かれた。エンダーも最高に面白かったんですが、この死者の代弁者のほうは、また全く別のアプローチのSF作品で、まじで最高に面白い、私の中のSF小説ランキング変わりました……。
ただひとつ残念なのは推しCPがくっつかなかったくらいですが、そんなことは大草原の些末なことなので…… 私の個人の推しCPなんてどうでもいいんだよ。これは民俗学SF?というんでしょうか、よくわからないんですが、未知の生物の生態にせまる物語です。ぜひ『エンダーのゲーム』とセットで!!超おすすめです。
以前一度挫折した『ハイペリオン』……SF小説の金字塔……ついに読んだ。やればできる。しかも、ハイペリオンだけではお話は終わらないと、ハイペリオンの最後の方読みながら薄々気づいていた。予想は当たった。慌てて『ハイペリオンの没落』も合わせて読みました。ハイペリオンの没落の方もこれまた面白くてですね、そのあの、なんて言ったらいいんでしょう、
SF小説好きな人ってもうとことんハマっていくじゃないですか、もう周りに理解者いなくていい私はただひたすらこれを推す、みたいなやつ。あの気持ちがわかりました。ハイペリオン、「面白さ」でいえばたぶん私が今まで読んだSF小説で一番面白かったです。「好き」なのはほかにもいろいろあります。でも文句なしで面白いです。長門がキョンに「早く読んで」と言っていた意味がわかりました。私も高校生だったら、理解してくれそうなクラスメイトに貸してる。
長編の小説の中で、ハイペリオンという星に向かう船に乗った人たちそれぞれの主人公の物語が語られていき……という、千一夜物語のように幾重にも物語が入っている感じで、まず最初に語られる「ホイト神父」のお話が面白すぎてヤバ……、最初にこんなに面白くて大丈夫なんでしょうか?大丈夫でした。最後まで同じテンションで面白くてどうなってるんだこの構成。4冊もあって大変ですが読んでください。私はホイト神父が推しです!!!!
すでにけっこう書いてて疲れてきた。
・『運動脳』アンデシュ・ハンセン
打って変わってこれ。『スマホ脳』を読んでから、私はスマホのスクリーンタイムを減らそうと毎日気をつけて、Forest というアプリで植物を育てているんですが、それはともかく、『運動脳』ですよ。
私は今まで何年も何年も習慣にしようと運動をしては挫折、また始めては挫折を永久に繰り返していました。でも、私はやっと変わりました。本書を読み、運動の効能がすごすぎて、もう運動するしかない!!と。おかげで運動がめんどくさいというのは消え…まあ今でもめんどいんですが、しかし、運動の効能がすごすぎてもう運動しない手はないんです。運動によるリターンが多すぎる。
有名な作品だから読んだ人も多いかもですね。私は今回初めて読んだ、面白かった~!! 表題作はもちろん収録作それぞれにいいですね。「エミリーと不滅の詩人たち」よかった。
・『消えた少年たち』オースン・スコット・カード
オースン・スコット・カードさんにハマったためこちらも読んでみたのですが、タイトルは有名で知ってた作品で、いや、あの、これ、サスペンスっていうのかな、ジャンル分けはあまり意味ないかもですがこれもうめっちゃ面白かった。
消えた少年たちっていうタイトルが、本当に秀逸で、下巻の後半に入ってもまだ誰が「消えた少年」なんだろう?って分からないんです。本当にタイトル合ってる??って思ってたら最後の最後の展開で衝撃……消えた少年たちってそういうこと………ああ……… オースン・スコット・カードさん天才過ぎない????
そろそろ最後にします!!!
はい!またオースン・スコット・カードさんの作品です!!!はまってるね~。これは短編集なんですがこれもめちゃくちゃ面白くてどうしたらいいんだ。表題作『無伴奏ソナタ』やばい、私が無伴奏ソナタという言葉を聞いたときに頭にぼんやりとおもい浮かぶイメージが完璧な文章で提供された。音楽が好きな方はとくに響くかもしれません。
それでは今年はこのへんで。