孤独な群衆/ディヴィット・リースマン


孤独な群衆

孤独な群衆


あの夏、いちばん静かな海……tenryuは孤独だった。*1

「孤独な群衆」を読むことにした。買おうと思ったが四〇〇〇円くらいして高かったので断念して図書館で借りた。
開けば、ぼろぼろ、おまけに中身は鉛筆で引いた書き込み線だらけだった……。いらっとしたが、司書として、消しゴム片手にせこせこ書き込みを消しながら読んだ。

「チョーベリー面白い!」

夜中に一人で膝をたたき、大フィーバー!
あれもこれも卒論で使えそうだ。大学時代にこれをベースにして論文書けば良かった。なにもかももう遅い。

社会学は偉大だなぁ。勉強しておいてほんとうによかった。個人個人の悩みなど矮小な問題にすぎない。
日本規模、世界規模、宇宙規模の幅、100年や200年単位の歴史の長さで物事を見れば、すっと冷静な判断ができるのである。うむ。

しかも超読みやすい……。社会学の古典にしては最高に読みやすい。すらっすらだよ。なんて読者に優しい文章だ!!!!
一年かけて一冊、フーコーの重い本読んでた私はなんだったのか(嘘ですフーコー先生大好きですテヘ)

今すぐ文庫になればいいと思う。おねがい♪

*1:人間、誰にでもあることです