私的生活 苺をつぶしながら/田辺聖子

私的生活 (講談社文庫)

私的生活 (講談社文庫)

苺をつぶしながら (講談社文庫)

苺をつぶしながら (講談社文庫)

乃里子シリーズの三部作、2と3も読了。
面白すぎて読み終わる頃にまぶたが熱かった……ウワアアアン!
1も2も3も、それぞれの旨みがあって、語り尽くせないですが、私は年齢的には1の、独身で、ふびんな片思いまっしぐらな乃里ちゃんに一番ぐっときました。
2の乃里ちゃん、3の乃里ちゃんにも、ぐっときたけど、でも、まだ心情としては遠いです。心の底からぐっと来る日がいつか来るのかもしれない。まあ、来ないかもしれない。

いつまでたっても「大人の女の子」な方々の永遠のバイブルだ!!これは。
乃里子が、わりと近くに住んでいてたまに会うような、とても親しい友達のようになっている。そうなるように書いたというのだから、田辺さんはすごい。

作中に、あの世にいったってこんないい目は見れそうにない、というようなセリフが出てくるけれど、
あの世にいったってこんな美味しい読書はできそうにないです。

装丁もほんと、おしゃれだ。

よかった、よかった、よかったなー!