孤舟/渡辺淳一

孤舟

孤舟

家にあったので読んでみた。
読書については節操のない私でも渡辺淳一を読むのは初めてである。まあ、失楽園とか、一度読んでみたいなぁとはうっすら思っていたのです。これも話題作だし、気になるよね。……と思ったらクリック率低いな! ……渡辺淳一を読む人はブログとかほとんど運営してないのかもしれない。

定年退職してやることがなく、地位も名誉も給料も、バリバリ働いていた頃の人間関係の大半も失われ、さらに妻にも煙たがられて、味方は犬のコタロウ君だけ、このピンチをどう乗り越えるのか、を切々と(ってほどでもない。けっこう明るく)書いた作品です。

自分とまったく関連のない、まったく別の人向けに書かれたものっていうのは、面白いものです。
現実的な話なのかもしれないけど(それにしては作中で主人公が働いていた頃の給料が高すぎる気がするけど……笑)私にとってはこれも日常ではない。ワンダーランドの世界にトリップしたい。