『風と木の詩』

風と木の詩 (1) (小学館叢書)


風と木の詩(うた)』 竹宮惠子



文庫版の、5.7.9.10巻を一晩と少しで読む。
間が抜けているのは、単純に古本屋に無かったからです。



ジルベールとセルジュ、ふたりの少年の愛と運命を描いた少女漫画。
現在のBLの源をつくった作品。
よーするに少年愛を扱っているわけですが、
ことさら同性愛を強調するわけでもなく、
ごく自然な成り行きとして、本人たちも回りも問題視しない。
そのへんは全部スルーして物語は進みます。
その意味で不自然だけど、
少女漫画だし少年たちは美しいのでこれでよいのです。
っていうかBLっていうのはそういうものです。
(ちなみに私はBL苦手です)



私は、これは文学作品だと思っております。




好きなキャラクターはオーギュでした。
ジルベールの叔父さん(ということになっているけど本当は父親)です。
最初は健気なセルジュを応援していたんですが、
オーギュが出てきたとたん、あっさり転向。
前髪を横わけして流している、さらさらヘアースタイルのお方です。フリルとか似合いますね。
しかし、こういうの読むと、連載当時に読んでリアルタイムではまりたかったと思ってしまう(まだ生まれてませんよ)。


ところで昔あった「ジベール」っていう同人雑誌は、ジルベールからきているんでしょうか?と、ふと思った。