『夏目友人帳』

夏目友人帳 (1) (花とゆめCOMICS)

夏目友人帳 (1) (花とゆめCOMICS)


画像が出ないのが寂しいですが、(発売したばっかりだから?)
緑川ゆき先生の新作が出ました〜!ぱちぱち!


緑川先生はLaLa系で活躍中の漫画家さんです。
私は『あかく咲く声』のころからのファン。
非常に雰囲気のある漫画を描く方です。
ストーリーだけでなく、構成とかコマ割りとか演出とか細かい細かい部分まで
ぜんぶ読みつくすほど好きです。
心の静かな動きを大げさでなく再現できる方だと思います。


あと、よく「面」をかぶった人物が登場します。
一作に一度は出てくるんじゃない勝手くらいの頻度です。
顔が見えないっていう叙情があるんです。


今回のシリーズは妖怪モノです。
ヒロインが不在です。
主人公の夏目は別に美少年でもなく、唯一のレギュラーの女の子(?)といえば
夏目の祖母レイコさん(の若い頃の再現)だけです。
しかもレイコさん、妖怪が見えるのですが、
人間に気味悪がられて相手にされない寂しさのあまり
妖怪いびりを趣味としました。
妖怪に恨まれたり尊敬されたり友情を結んだりした、すごいお方。


おばあさんだけど無邪気な少女というイメージ。
ふと、なんか川上弘美に通じるような気がする(孫が迷惑しているし……)。気のせいかしら。


なんにせよやっぱり面白かったです、さすがです。
アンニュイな少年が出てくる第三話がお気に入りー。