死神の精度


死神の精度

死神の精度



じぶんの中では恒例の伊坂幸太郎作品。
ミステリー作家としてデビューしているのですが、いちがいにミステリー作家とは言いがたい作風の方です。エンターテイメントとして高級です。


千葉という名を使って人間社会に出没する死神が主人公の今作。
(たぶん作者が千葉県出身だからでしょう)
毎回、人間と距離を置いた人(?)が登場するのが楽しい。


たとえば人間より鳥が好きな人とか、
カカシ(不老不死)とか、
人間より犬が好きな人とか。


今回は、人よりも食事よりもなによりもミュージックを愛する死神です。

収録作品のなかでは「恋愛で死神」がいちばん好きです。