贋作・罪と罰


渋谷のシアターコクーンで上演中の『贋作・罪と罰』を観て来ましたっ!!

(あ、野田秀樹さん、ご結婚おめでとうございます。って誰に言ってるんだ。)


これは、ドフトエフスキーの『罪と罰』を、江戸時代の幕末に置き換えた作品です。
再演だったのですが、いつだったか、BSで初演作を放送していたのをビデオとりそこねたので、今回、初めて見ました。


主演の松たか子さん、かっこよかった。
潔くて、性別を超えた美しさがあります。
もやもやしたものをいろいろと、ぶっとばしてくれました。
戯曲はいつものように、最高におもしろいのですが、
今まで観に行った野田作品では一番でした。


シアターコクーンが狭い劇場で、観客と舞台がとても近い。
それを、最前列で観たのですよ。
根性とか本気とかそういう、ニヒリズムな現代には時代錯誤なものがたくさんあって、直接足を運んで観に行かなければ、感じられないものがありました。あんなに一生懸命に生きている人たちを久しぶりに見た。


ただ、ひとつだけ気になることが……

野田秀樹さん演じる、お母ちゃん・清のセリフで、こういう感じのものがあったんです。

「紅茶とクラシックを好むようになったら、墓場が近いって証拠なんだよ!」


って、それ私じゃん!!


文化的志向が高いとか、エリート階級とか、ゆってください……(笑)