荊の城（上）

荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)

上巻を読み終えました。
１９世紀半ばのロンドン。孤高の荊の城を舞台に繰り広げられる、騙し合い。
敵対するはずの、孤児の少女スウと令嬢のモードが、お互いに惹かれあい……という、いわゆる百合小説です。

百合が読みたくて読んだわけですが、じっさいには、詐欺師である＜紳士＞という青年が好きです（おい）　
役回りとしては憎まれ役になるんでしょうか……性根から悪い奴なんですが、すべてを懸けて偽りの＜紳士＞を演じるその潔さ、誰でも裏切るその冷徹さが良い!!

後半、彼がどうなるのか楽しみなので（やっぱり悪党だから、最後は身を滅ぼすのかしら）早めに買ってこよう。