トロイメライ

銀色のハーモニー 1 (集英社文庫(コミック版))

銀色のハーモニー 1 (集英社文庫(コミック版))



このマンガに出てくる、シューマンの「トロイメライ」というピアノ曲を弾いているんですが、原曲がよくわからないので弾けません。ああ。
でも「銀色のハーモニー」を読めば、もれなく誰でも、登場人物の海くんのように「トロイメライ」を弾きたくなってしまうかもしれない、っていうくらい印象的な使われ方をしています。
主人公があこがれる少年、海くん(中学生なのにピアニストへの夢が挫折した少年)が劇中で弾くんですね。そして主人公の琴子ちゃんがそれを聴いて、「なんて哀しくて素敵なピアノなの」と、ピアノの音色で相手の心の中まで染み渡るように伝わってしまうという、いい話です。


だいたい、トロイメライの意味というのが「夢」なんですよねイカスわ!(この言葉づかいがちっともイカシテませんが)


そんでもって先日、宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」を読んでいたら、この作品にも「トロイメライ」をゴーシュが弾く場面が出てきたので、なるほどそういう世界観ね、となんとなく分かったのでした。