サウンドトラック

サウンドトラック〈上〉 (集英社文庫)

サウンドトラック〈下〉 (集英社文庫)

古川日出男の作品です。
2003年に発表された、2009年の話で、主人公はトウタとヒツジコの兄妹。ふたりは幼い頃に海難事故で無人島に漂着し、そこで生き延びるうちに、さまざまな野生の感覚を身に着けます。そしてふたりが東京に戻ったとき、東京はヒートアイランド現象によって熱帯化し、スコールがふりそそぐ、崩壊のまっただなか。そこには秋も冬もなく、かつて冬だった季節は「非夏」と呼ばれている……。

「サウンドトラック」という言葉がすごく好きなので、タイトル読みでした。
内容は、実に七割くらいは、なにがなんだかよくわからないのですが、おもしろかったです！
2009年ってもうすぐだよな、と考えると恐ろしい。
ヒツジコは作中でほとんどずーっとダンスを踊っているのですが、その様子が怖いです。
どちらかというと、レニという少女（少年？）のほうがヒロインっぽい扱いでした。ええ、かわいい子でした。