源氏物語2



今年の目標として掲げたのは、『源氏物語の読破』だったんですが、四月も終わるというのにまだ二巻目読み終わったばかりです。おせーよ……
でも二巻のおもしろさといったら尋常じゃなかったです。一巻目も、光君(ひかるきみ)のわがままっぷりが目に余って、あろうことか××にまで手を出したところとかおもしろかったんですが、なにせ登場人物の相関関係がよくわかっていない。ようやく、この人はどれくらいの位なのかとか、だいたい掴めて来ました。そしたらすらすら読めるように。まあ、現代語訳版ですが……(いつか古文で読みたいものだ)。

主人公の光君の性格が破綻しているのが、読んでいて痛快です。だいたい帝(じぶんの父)の妻を愛してしまうんだから。しかもその意中の藤壺の宮に、「いやよいやよも好きのうちなんだろ? ほんとは俺のこと好きなんだろ?(意訳)」とか言ってせまるのだから、もう笑うしかありません。

他にもそういったおもしろいシーンの連続で、もう抱腹絶倒。こんなことを書くと、笑う話じゃないだろ!と、誰かに怒られそうですが……。

(むろん光君のふくざつな生い立ちが起因しているから、せつない話ではあるのですが)


それにしても、
この時代の方たちは、男性と女性がちょくせつ会うことはほとんどなく、歌を詠んで使いの者に文を送ってもらったり、返事を待ったり、会うにしても簾ごしに、女房(いまでいう女中のようなもの)つきで、っていうんだから、しち面倒くさいですね!でもその手間が、ロマンを生むんだろうなぁ。