春琴抄


春琴抄 [DVD]

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春琴抄・蘆刈 (読んでおきたい日本の名作)

春琴抄・蘆刈 (読んでおきたい日本の名作)


昼間に、映画「春琴抄」がテレビで放送していたので思わず見入ってしまった。
谷崎潤一郎の小説です。
目の見えない三味線の先生・春琴と、彼女に献身的に尽す奉公人であり弟子である佐助の物語です。
この小説はせりふが(ほとんど)無いので、じっさいの春琴と佐助の会話の応酬などは想像するしかないんです。映画をみて、こういうふたりもありかなと思いました。映画になると、やっぱりラブロマンス的な香りが多めに仕上がっていますね。そりゃそうか。なんでもそうか。

映画の春琴は、むっつり顔で琴を皆の前で演奏して、あとで佐助にこっそりと、
「あの連中には私の琴なんてわからないでしょう。おまえのために弾いたのよ」とか言っちゃったりするツンデレでした。原作はもっとツンの割合が高い気がします!

なにより春琴が琴を奏でるシーンがよかったです。