野ばら/長野まゆみ


野ばら (河出文庫―BUNGEI Collection)

野ばら (河出文庫―BUNGEI Collection)


薔薇につつまれてあやふやになる現実。
ドビュッシー(いや、どちらかというとサティ?)の音楽のようなつかみどころのない作品……かと思ったら
クライマックスあたりにさしかかって
一気に目が覚めました。

でもやっぱり、なにか掴めたかと思ったらまた、するするとほどけていく感じです。

さすがは長野まゆみ! と言うしかありません。

類似テーマで長野さんの大長編とか読んでみたいな。



メルカトル

メルカトル


新作のこちらも読みましたが、男の子の活躍が少なくて寂しかった……(魅力的な女性はたくさん出てきます。)
長野まゆみといえば少年たち、少年たちといえば長野まゆみですよ。