死ねばいいのに/京極夏彦

死ねばいいのに

死ねばいいのに

読んだ。ミステリーなのかな……。
ある女が殺されて、それにまつわる関係者たちの対話が章ごとに分かれている。
会話の妙が効いていて、小説と言うよりはラジオドラマ、演劇に近い感じです。
面白かった……長年もやもやと考えてきたけれども言葉にも形にもできなかった気持ちを、この作品は見事に形にして代弁してくれているので、読むとすっきりしました。

面白すぎて、おもわず喫茶店で手帳に感想を書き殴りました。でも『○○○(某・とっても売れている本)とテーマがほぼ同じだけれど、あれより300倍面白かった、もっとこっちが売れるべき、全国の○○○の中身がいつのまにか「死ねばいいのに」にすり替わっていればいいのに……』、とか書いてあって、この場ではとても書けない内容だと思いました……書いてるけど。

しかし300倍とか言ってる私の表現力が残念すぎる。
何が書かれているかはたいした問題ではなく、どう書いてあるかが問題なのです。

京極てんてーの本は三冊目くらいなのですが、もっと読みたくなって来た。鈍器、じゃなかった、妖怪シリーズの続き読もうかなあと思いました。