細雪/谷崎潤一郎

細雪 (上) (新潮文庫)

細雪 (上) (新潮文庫)

読みたい本リストのわりと常に上位をキープしていた本を読んでいます。今、中巻の半分くらいきました。
谷崎潤一郎さんの文章、美しいので好きです。
それにしても四姉妹の話って、だいたい三女が婚期のがした堅物のオールドミスで、四女が新時代のトレンドに敏感な自由人で自由恋愛しちゃってる感じですよね!

(注・この「細雪」と「阿修羅のごとく」しか検証していない。我ながら範囲狭すぎる)

今からすると信じられないくらい女性に自由がない時代のお話ですね。読んでいるとだんだん「もういいから四女、世間体とか気にするな!早く結婚しろよ!雪子はもとより結婚する気ないだろ、なら独身貫き通せばいいだろー!」とか思って釈然としないんですが……。身も蓋もない、情緒も機微もないですね。すみません。

私は昔、この細雪を「ほそゆき」とか読んでいた阿呆な人です。
細雪って響きが綺麗で好きなんですが、ふだんなかなか使わない言葉ですよね。日本語というのは本当に綺麗だなと思います……