ドレスデン

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・美術鑑賞



国立西洋美術館で、ドレスデン国立美術観展[世界の鏡]
観に行ってきた〜の感想。
今回はなんといってもヨハネス・フェルメールの絵画
[窓辺で手紙を読む若い女]
(タイトルそのままの絵、なんていいタイトルなんだろう)

ですよ!




最近すっかりフェルメールに魅せられているので、
来日したら観に行くしかないでしょう。
行きました。



ドイツ東部の古都ドレスデンロマン主義誕生の地。ロマン主義大好き)
の、ザクセン公国が非常に大きな力を持っていた時代、
帝候アウグストが1560年に美術収集室をつくって、
あちらこちらからいいモノ買い取ってコレクションしたのです。
贅沢でいいな。



はじめのほうに置かれていた天体観測器とか、星座が細かく描かれた地球儀とか、おもしろかったです。
特に、太陽の光を集めてものを焼いたというめっちゃくちゃでっかい鏡(集光鏡)が、
ちょっと太陽と勝負してるんじゃないかってくらいパワーを感じました。
かっこよかった。
目指しているものは宇宙的ではあるのですが、装置自体が非常にレトロ。
なんだか懐かしい。



絵で良かったのは
カール・グスタフ・カールスの「音楽」という作品。
暗闇に通じる扉の前にたてかけられたハープを、今舞い降りたかのような天使がそっと手をそえて奏ではじめている絵です。
この作者、医者で科学者なのに絵も音楽も得意(?)という天才的な人だったようです!
なんて羨ましい……っていうか画家じゃないのにコレクションされるとは……。
思わずポストカードも買うってものです。





で、肝心のフェルメール
実際に見るとやはり良い。
できれば周りの人間いなくなって一人でじっくりみたかったけど無理なので
そこは想像力でカバーしました。
フェルメールの室内絵というのは、
本当に静。
引いたカメラで手紙を読む女が写され、暗い色合いで統一されているけれど、
外国からの手紙を読む行為そのものが外界へのひろがりを暗示し、彼女は窓からさす光に照らされているのです。
しずかな内にいながら、閉じられていない。
外は、無理やり明るく彼女を引っ張ってもいない。
閉塞と開放の絶妙なバランス。
たいへん良かったです。



フェルメールの他の作品も来日してほしいな〜。
特に「真珠の首飾りの少女」は是が非でも見たい。
                                     ↓これね

フェルメールとその時代