『リリィ・シュシュのすべて』

リリイ・シュシュのすべて

リリイ・シュシュのすべて




岩井俊二監督映画『リリィ・シュシュのすべて』の、監督自身による小説版。

映画とは少し(いや、かなり?)違う味付けがされています。
映画版のほうが圧倒的に好きですが、これはこれとして楽しめました。


破滅的な痛い日常(イジメとか万引きとかレイプとか売春とか……)を生きながらも、リリィ・シュシュという歌手にのめりこむことで救済を得ようとする中学生の少年の話です。


これはフィクションですが、掲示板形式のみで話が進行するので、『電車男』より
先をいっている作品だと思います。慣れるまで読みにくい。
たぶん掲示板形式の小説ってこれが初めてではないでしょうか。(もっと前に存在していたのなら単に私の知識不足ですが……)



ああ、それにしても、
久野陽子。久野陽子。久野陽子。
私は凛々しい彼女が大好きだ。