半神

念願の『半神』を観にいってきました。

<ものがたり>
醜いが高い知能を持つ姉シュラと、美しいが頭の弱い妹マリア。二人は、体がくっついたまま生まれてきた双子だった。
シュラはいつもやむなくマリアの面倒をみて暮らしていたが、他人から愛されるのはいつでもマリアの方であった。そんな二人が十歳を前に、死に瀕する病いにかかる。
助かる方法は、ただ一つしかなかった。それは…

東京芸術劇場のHPより引用)

私が高校生の頃、軽率に始めた演劇(ただのクラブレベルで終わりましたが・・・)で出逢った中で最も衝撃を受け、いっぺんに野田秀樹萩尾望都・そして演劇のとりこになった作品です!!

ここでも何度か書いていると思いますが。
もともと萩尾望都先生が描かれた短編マンガで、これを演劇にしたお話です。(もちろん原作も面白すぎてどうしたらいいかわからないんですが、話が長くなるのでそっちは割愛します・・・)
萩尾望都野田秀樹が共同で脚本を書き、野田秀樹が演出しています。

どれくらい衝撃を受けたかというと熱を出して数日寝込んだくらいです。何ヶ月もシュラとマリアが頭の中に居残って対話していました。
ビデオ録画されたものを何十回も見て、シナリオの書籍も持っているんですが、それでも今回ナマで実際にこの目で目にして、
ああああそうだったのかああ!と
新たに気づいたことがありました。
むしろ何十回も見ててそこ気づかなかったのかよ?!っていうところに昨日、ようやく気づいてうわああああああと頭を抱えました。あの台詞ってそういう意味だったのか・・・!!え、そう思ったらあのラストはつまり・・・どういうことなんだ!とさらに頭を抱える状態になりました。
さんざん味わったはずが、まだ底が見えていなかった。
またシュラとマリアに思いを馳せる日々が戻ってきそうです。
自分にとっての名作は一生影響を与え続けるんだと、そういうものに出会えたことに感謝するばかりです。

今回は韓国バージョンを見たので、いつか日本バージョンもこの目で見てみたいです。

この半神を好きになったことで、萩尾望都先生つながり(?)で大島弓子さんをはじめとする花の24年組をたどっていってハマったり、双子が手に手を取って踊るシーンで流れていたピアソラリベルタンゴのCDを買ってチェロにはまり、そこから弦楽器、ヴァイオリンにハマって果てには自分でも始めたりと、その影響はとどまるところを知りません。あと私がビデオで観た再演バージョンでシュラ役をしていた深津絵里さんにも猛烈にハマリました。テレビドラマで観ていた可愛らしい彼女とは全く違う表情、動き、声で演じていらして、演劇ってすげえ!!って衝撃受けました・・・・!!ふかっちゃんサイコーすぎますね(T-T)
もちろん野田秀樹さんの演劇は、欠かさず観に行ってます。

私は自作小説に双子のキャラを出すのはかなり好きですが、シュラとマリアという存在が大きすぎて、いまだに女の子同士の双子っていうのを書いたことがありません。いつも男の子の双子、もしくは男女の双子です。

ちなみにほかに好きな双子の女の子キャラは、ケストナーの「ふたりのロッテ」のロッテ&ルイーゼです!!!

話がめっちゃ長くなって参りました・・・。
とにかく高校生の時、半神のビデオテープ(テレビの劇場放送を録画したもの)を貸してくれた先生に感謝です。しかも私が気に入りすぎてもう少し貸して下さいと言ったら、こころよく「あげるよ」といってくださって、神か!とおもいました。
いまも宝物です
しかしもうビデオデッキが、てもとに、ない


半神 (小学館文庫)

半神 (小学館文庫)

戯曲 半神

戯曲 半神

ヨーヨー・マ・プレイズ・ピアソラ

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今日はクロミちゃんとバニーちゃんのお誕生日ですね。
おめでとう!!!