2020年に読んで面白かった本

1年に1度しか書かないブログ。こんにちは。おひさしぶりです。

先日スレイヤーズのイベントに現地参加(それもホールA!!!! やったー!! めちゃくちゃ良席で神に感謝)

してとても楽しかったです。ひとりでしたが……。いや、あえてですよ。人と喋らないことで世界の平和を保っているのです。

 

ここ7年くらいは読書スピードも落ち、執筆スピードも落ち、なにもかもがゆるやかに蛇行していますが、今年も面白かった本のことを書きます。本の話をさせてくれ。一応いろんなジャンル読んでますが、ここではもう小説の話しかしません。小説が好きなんだ……。

 

川上弘美「大きな鳥にさらわれないよう」「某」

ずっと大好きな川上弘美さん。年を経るごとにますます研ぎ澄まされていく感性と極まっていく独特の世界観がたまりません。くまと散歩に出かけたり蛇を踏んだりする不思議な作風な方ですが、新しめのこの2作品はSF…なのかな…? SF大好きなのでありがたいです。「おおきな鳥にー」と「某」の順番で読み、たいそう楽しみました。

 

・米村穂信「本と鍵の季節」「王とサーカス」

私がおすすめするまでもなく有名な方ですが、去年読書会に参加してから、そういえばこれまだ読んでなかったなーと手に取った2作品。「本とー」のほう、男子高校生2名が主人公で、えるたそも摩耶花も出てこない古典部……みたいな雰囲気で最高でござった。べつにえるたそと摩耶花がいやなわけではない。むしろ大好きだよ、特に摩耶花派だよ。でもかわいくて癒やされるヒロインが不在な話も読みたいのです。逃げられない苦みと毒がひしひし増していく感じが……。

 

アーサー・C・クラーク都市と星」「楽園の泉

『100分de名著』で取り上げられていて、これはネタバレを見る前に自分で読もうと思って番組を見る前にちゃんと2冊読みました。そしてまだ録画した番組を見ていない。(見な…)

こういう本格SF大好物なんですが、読むのにマジで時間かかります……。その分の満足度よ!! 「都市と星」にでてくるダイアスパーみたいな、綺麗に整いすぎていて死の概念が消えてる都市とか大好きです。「楽園の泉」もよかったなぁ~

 

劉慈欣三体

話題の中国発SF小説。お友達がメッチャはまっていたので横目で見てふ~ん面白そうじゃん?とか思いながら私も読みましたよ!!!ギャー面白かった!!!しかしⅡを買ったのに積ん読していて、一度も開いてない。頑張れ。今から読みます。中国と言えばアニメ『ロシャオヘイセンキ』も観にいったよ。グイグイきてますね中国。

 

安部公房密会」「友達・棒になった男」「カンガルー・ノート」「飢餓同盟」「砂の女

 相変わらず安部公房が最高に面白いので、最後につらつらと上げておきます。再読含めて読んでおります。

 まってほしい安部公房おもしろい……。安部公房、私は昔から好きで読んでいるのですが、ここにきてますます面白い。10代で夢中になった本って、わりと後で熱が冷めていたりするのですよね。私なんて、昔ハマった作家さん、今では新作出ても全然読まなくなっちゃった人がたくさんいます……。しかし、安部公房は今読んだほうが断然面白いです。今年「密会」を初めて読んだのですが、衝撃的すぎて寝込みました。何も手につかずに九時に布団に入って唸ってました。

 高校生の時に安部公房を教えてくれたお友達に感謝。そのお友達いまはFGO仲間です。

 

 まあこんなところでしょうか。もっとあると思うけどもう書くの疲れた。来年はもっと量を読みたいです!! 量がほんとに読めない。文学とSFが好きだからだと思うけど。(面白いけどサッサとは読めないんだよぉ…)それではまた来年。

 

 

 

 

2019年に読んで面白かった本

こんばんは。去年も、読書の総括エントリを書こうと思ったのですが無気力で手に着かず……。一時期はほとんど読めていなくて(ついでに小説も書けてなかった……)それで紹介するのもなぁとか考えていたんですが、そんなこと気にせずに今年は読んだ小説を少し振り返ろうと思います!!!

 

www.kadokawa.co.jp

ここ数年ハマっていたマーク・トウェインですがこの本が私の中ではベストかもしれないです。ユーモア作家と見せかけて実はもの凄いペシミストで晩年には「人間は機械である」とか主張し続けたらしいこの方。けっこう残酷で厳しい描写が多く、社会風刺的な内容でもあるのですが、よくそれと同居させたよなという怒濤のコメディがこれでもかと襲ってくる。これはマーク・トウェインによる「俺強い系異世界転生モノ」です。最高でした……。

 

mainichibooks.com

中村文則さんといえばとにかく暗い小説ばかりなんですが(それがまた良い)、これはユーモアとウィットに溢れていて希望があるお話でした。「銃」とか読んでいたときには(ちなみに「銃」は最の高です)、この作風の方がこんなにエンタメ精神にあふれた素敵なミステリーを書くとは思ってもみませんでした。振り幅がすごい。残酷描写もそんなにないので超おすすめです。 

 

www.shinchosha.co.jp

 ぬあ~説明できる力が私にはない~~!!!とても面白かった……!高校の国語の先生が夏目漱石のおもしろさを力説していた時、私は内心「えぇ~ほんとに~?」とか思ってたんですが……マジ面白いな!!!夏目漱石!!!ひねくれ者なので、メジャーはあえて避けるみたいな精神で生きてきたのですが大人になってからちゃんとベートーヴェン聴くと、ベートーヴェンがなぜこんなに人気あるのかその理由が身に染みてわかったし(なお、今もドはまりしたままですもう6年間くらいずっとハマっている…怖…)夏目漱石、超絶面白い……評価されているものはちゃんと理由があるんだな~って……

 

www.shinchosha.co.jp

安部公房はずーっと好きなんですがこれは初めて読んだ!感想!驚愕でした。もしかして安部公房作品で一番好きかもしれない。え?こんなことってありますか…?思い出補正とか、感性の若さとかで、基本、10代の頃読んだものを越えてくることってほとんどないのにこれは……。そんなに長い作品ではないのに、ずっと風景が感触が手や耳に張り付いている感じ。安部公房最高としか!!!

 

四冊で時間切れになってしまったのでこのへんで。

「ハロウィンミステリー読書会 米澤穂信さんをお招きして」参加!

ワテラスブックフェス ハロウィンミステリー読書会 米澤穂信さんをお招きして | Peatix

に参加してきました。

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こんにちは。久しぶりにブログの記事を書いています。

詳しいレポートは皆さんが素敵なものを書いてくださっていると思うので私は完全なる主観で書きます。

今回の読書会で取り上げられた作品、『Iの悲劇』の内容に触れることやネタバレは一切ないです。

※今まで私が穂信作品について書いた記事はここです。

(ここ一応、読書感想とか載せるブログだったんですよ。今は年に1回しか更新してないけど。)

私はそんなにミステリー得意ではないのですが、穂信先生は日常系だしラストの苦みが好きで読んでいます。

穂信先生ご本人も登場すると噂を聞きつけて疾風のようにネット予約し、(忘れっぽいから直前に読もう……)と思っていたら読み終えたのが当日の午前中というギリギリっぷり。感想や面白かったことを考えてきて下さい、と主催の方がメールを下さっていたのに感想をまとめる時間もない。私の忘却力は尋常ではなく、読んだ本、行った場所、通った道、端から忘れていきます。地名は元から覚えられないので放棄。読んだのは覚えているし超面白かったのに内容をまったく思い出せない小説がおそらく何百冊もある。やばい。病院に行ったほうがいいかもしれない。よくこんな頭でドイツ語を独学で勉強しようとしたな!

それはともかく、当日も駅から徒歩2分と書いてあるのに道に迷って25分もかかって到着。もうだめだ……。私の方向音痴は尋常ではなく、病院に行った方がいいかもしれ

で、読書会は始まりました。

参加者の定員は75名。5名ずつのグループに分けられて各グループで感想を話し合い、1分くらいにまとめて発表するという流れでした。穂信先生への質疑応答も行われました。

参加費は1、000円なのですが、隣接カフェからワンドリンクがサービスされます。嬉しい。実際ワンドリンクどころじゃなく、余ったコーヒーや紅茶をおかわりできました。紅茶おかわりしました。

穂信先生は各グループのテーブルに回って来て下さり、直接お話できて、さらにイベント終了後にはサイン会もありました。至れり尽くせりで実質タダのイベントじゃないですか。ハロウィン当日ということもあって、お菓子まで用意されている。しかし緊張して、お菓子がほとんど喉を通らない!!他の参加者の方々もそんな感じでした(多分)。

 穂信先生は気さくにお話してくださいました。私はなにを話そうか事前に考えていきました!!(そこは抜かりない)

まず図書館で働いていた頃に同僚に穂信先生ファンが多く、新刊が出るとみんなでお昼休みに無言で読んでいた、ということをお伝えしました。

盛況のうちに読書会が終了。私はサイン会の順番を決めるくじを開きました。

 

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めっちゃ運いい。運の良さをここぞとばかりに発揮した。

そしてすぐに自分の番が回ってきて、用意してきたことを言おうとしたら先に穂信先生が「そのブックカバーいいですね」と声をかけてくださり、言おうとしていたことがなんだったか忘れました。

ちなみにこのブックカバーです。最近買いました。かわいい。

item.rakuten.co.jp

 なんとか思い出して、古典部シリーズの伊原摩耶花ちゃんが大好きなことと、彼女が萩尾望都好きなところに(私も高校生の頃に萩尾望都にハマったため……)親近感を覚える、先生も萩尾望都お好きですかと聞いたら、『続11人いる!』が最後の切なさがたまらなく好きだと答えてくれました!帰ってさっそく自宅本棚から『11人いる!』を手に取って読みました。続のほう、ほとんど覚えてなかったので(やっぱりな……)、とても新鮮に楽しめた……。穂信先生!ありがとうございました!!

感想まとめ

前述の通り忘却力だけは他の追随を許さない私なので、今回は実に良い機会でした。ただ読み、読み終わった本を積み上げて次々と新しい本を手に取っていくよりも、いったん立ち止まって誰かと感想を話したほうが理解力や脳への定着率が百倍くらいに上がる。噂はほんとうだったんだ……。ムー大陸はあったんだ!

読書の意欲も格段に高まりました。また別の読書会も参加してみたいです。

おわり

 

ブログ移行中

はてなダイアリー終了にともなってブログ閉鎖しようかともおもったんですが、簡単にインポートできるっぽいのでとりあえずインポートします。と思ったらアクセス集中でいまインポートできない!移行するのを忘れそうです!!

11月23日(木)文学フリマ東京に出展します


こんな感じです↓

☆新刊☆「ラジオスターサカナのさいご」

AMのラジオ番組がすべて放送終了し、FMラジオやインターネットラジオへと移行。
そんな中でいまだAMラジオを愛好する人々がいた――。
一つのラジオ番組が繋いだリスナーたちの物語。

失われた『物』の場所を探し当てる才を持つ大学生ロメオ。
その相棒(?)、絵描きの女、更紗。

パンがおいしいレストランで働く普通の青年、テッタ。
テッタを「回想列車」に乗せて過去に連れて行こうとする車掌の少女、ノクターン

ショコラティエの父を持つけれどチョコが苦手な中学生、千代子。
そんな千代子の兄と名乗るちゃらんぽらんなゴロツキ男、玲人。

恋に恋して失恋ばかりの女子高生、明子。
そんな明子が出会った運命の、奇跡のうつくしい人、フリル。

そして、彼らリスナーをつないだ正体不明のラジオパーソナリティ「サカナ」。
サカナのラジオ番組が何の前触れもなく突然終了することで、お話は始まります。

「夜の女王」以来の長編小説です。

詳細、既刊はwebカタログをご覧ください。

お久しぶりです!!!
今年は(もう今年を振り返るのですか???まあブログめったに書かないからいっか)本当に、ベートーヴェン様にハマって、毎日交響曲を聴いてコンサートにも行っては感動して、その影響でブラームスチャイコフスキー交響曲、ほか様々なシンフォニーを聴いては感嘆のため息をついた一年だったのですが、特にベートーヴェンにどはまりして、元々好きだったとは言えこの年でこんなになにかにハマるとは思ってなかったんですが、年とか関係なく、この先もずっと何かに新しくハマり続けそうな予感がします。いつになったら落ち着くのでしょうか。落ち着きません。こんにちは!!

文学フリマ、今回は新刊を出します。しかも最近コピー本ばっかりだったけど今回はコピー本を作るのを最初からあきらめたほどの長編小説なのでコピー本じゃないです!!!!印刷所に出しました!!!
なのでよかったらお手にとって頂ければ幸いです。
前回もラジオの話だったのですが今回もラジオです。12歳のころからラジオ聴きまくってきた私がラジオへの想いを書き連ねたラジオへの手紙みたいなものです。

伊集院光さんの深夜ラジオ(あと小説とアニメ)が、地獄の小中学生時代の私を救ってくれました。今もまた毎日、おうちに帰ってきて録音した伊集院さんのラジオを聴くことが私の生活の大いなる支えとなっています。
昔から、この人はただ者ではない、単なる若者向け深夜ラジオの下ネタトーク多いパーソナリティではないと思っていましたが、その直感はよく当たっていましたね……。今になって当時の私の目利きに称賛を送りたいと思います(自分を称賛するのかよ)

自己評価の低さみたいなものが昨今よく話題になりますが私は本当に自己評価が高くて逆に困っています。アドラーについて書かれた本、嫌われる勇気ってありましたけど私、人に嫌われるのなんて全然平気なんで、勇気とは??ってなりましたからね……。
自己評価がやたら高い人もそれはそれである種の、幸福ではない人なのかもしれません。
自分で自分を評価するより多く他者から評価されることなんて絶対ないですからね。

一体何の話をしているのか。とにかく今の暮らし、ベートーヴェン様はなくてはならない存在になりました。
クロミちゃんに出会ったとき、あのときめきと同じくらいにベ―トーヴェン様にときめいています。彼の音楽が心の支えです。もしベートーヴェン様が現役のミュージシャンだったらいま私は熱狂的な追っかけファンになっていたのでしょうか……。

ラインスタンプ作りました。

「くらげのボケリンと猫のフィーちゃん」
小学三年生のときに考えたキャラクターで、私の分身たちです。LINEを使ううちに自分のキャラのスタンプを使いたいな〜と思って作りました。
http://line.me/S/sticker/1367272

気軽な気持ちで描き始めたのですが、実際は大変でした。とても苦労しているようには見えない絵ですが、こんなんでも40個描いて加工して……細かい部分をチマチマとなんどもやり直していたので。
今年は久しぶりに絵をたくさん描いたな〜と思います。
小説はあまり書けなかった(というか一応書いてたけどまったく進まなかったうわあああああ)ので今書いてます。色々取り戻していきたいです。


2016年も暮れですがみなさんいかがお過ごしでしょうか。私は今年、新刊が出せなかったので来年は分厚い本を出したいです。表紙も自分で描いて、デザイン凝りたいですね〜。
今回はあまり欲しいものがなく、冬コミは参加しないことにしたのですが、すごく寂しい気持ちです、こんな気持ちになるならとりあえず行っておけばよかったかもしれません……。よく考えたらここ10年くらいは、冬は毎年参加してました。(夏は、行ったり行かなかったりですが。暑いし。)
ほぼ一般参加で、サークル参加は2度ほどでしたが、やはりコミケの熱気には元気をもらいます。


最近はアニメ『クラシカロイド』にハマっています。クラシック音楽家たちが現代日本に転生(?)する話。
ベートーヴェンさんへの思慕がとどまるところを知らず、ときめきがとまりません、なんだかシューベルトみたいな状態に……。「ピーナッツ」で例えるとシュローダー状態です。ベートーヴェンにこんなにハマるなんて。しかももう何年も弛まずずっとマイブームです。それなのに、いまだ網羅しきれない、作品数多すぎてゆっくりとしか聴けていません。クラシックの沼は深いですねぇ……。

ドビュッシーラヴェルは、そんなに作品数が多くなかったので三年くらいずーっと聞き続けて大体全部の作品を聴けたんですが、ベートーヴェンさんは向こう10年くらいは延々と聴き続けそうです。他の作曲家も……聴きたいんだけど……。
いま静かにシューマンが私の中で流行り始めたので来年はちょこちょこと聴きたいです。

それではまた来年。このへんで筆を置きたいと思いまーす(パソコンだけど)

文学フリマ東京 11月23日(月)参加します

黒い紅茶 スペースはE-43 今回はライトノベルスペースでございます。
一年ぶりの文学フリマです。まあ、毎年のように年に一度しか参加してないんですが。

詳しくはWebカタログをご覧下さい!!!

新刊は深夜ラジオの話です。ラジオが好きなのでずっと書きたかった話。日本神話の神様もすこし出てきます。書いてて楽しかったです。手前味噌ですが、読み返してても面白かったです……どんだけ自分好きなの……もっと厳しくいかないと!!!あああああ!


下のエントリでアニメの視聴減らそうと思ってるって書いてますけど、全然減らせてませんし今期はドラマも見てるのでテレビ視聴時間増えてますね!!??
あさが来たと下町ロケットエンジェルハート見てます!こんなにドラマ見るのは小学生以来です!!(小学生の時は私はアニメをまったくといっていいほど見ずに、リア充の姉に付き合ってトレンディドラマばっかり見ていました。チャンネル権がなかったのです(;ω;) 私はアニメが見たかったんですが……。そのおかげで中学生に上がってから、ようやく自由にアニメを見られるようになり、主に自分の年齢より下の子向けの、つまり女児向けアニメを見まくりました。そのまま見続けて今こうなりました……)

おそ松さんも見てます。個人的には夕方アニメとして一年間くらい放送してほしかった……アニメファン以外の人の目にも止まるゴールデンタイムにあの内容にchallengeしてほしかったですね。何度も書いてるけれど私はTVアニメが三ヶ月とか半年とかで終わってしまうのが嫌なんです、できるだけ長く同じ世界や設定、キャラを見たいんです……。好きになったと思ったら終わっちゃうのが辛い。一年間(以上)の積み重ねによる最終回のカタルシスが欲しい。だから深夜アニメはそんなに見ていなくて、プリパラとか団地ともおとか、ジュエルペットプリキュアとか見てます。
ただ漫画になると、あんまり長いとコミックス集めるのが大変なんで(場所も取るし)5巻〜10巻くらいのきりのいいところで終わってほしいです(わがまま)

深夜アニメも半年〜1年放送されるのが主流になる業界の流れになってくれないかな〜!!